「木の城」のその後

 
新築から10年以上経ちました。相変わらずたいへん快適で、大満足です。今後にも不安はありません。
 

新築から10年以上経過しました

 平成8年5月の新築入居以来、10年以上経過しました。
 相変わらず、品質には問題ありません。たいへん快適に過ごしています。

 ちなみに、今までに生じたの問題点は次のとおりです。
  ・雪解け時に、屋外雨水管が凍結し、無落雪ダクトの下の1階排水タンクが溢れ、1階が水浸しに。
   〜新築2年目に木の城たいせつ社により、屋外雨水管の断熱と、排水タンク溢れ水の地下浸透配管を設置してもらいました。(浸水した1階物置は、床を張る前のコンクリート乾燥期間だったので、特に被害はありませんでした。また、その後の浸水はありません。)
  ・冬に、3階東側の3重窓の最も外側の窓(シングルガラス)の結露水がサッシの下に溜まる。
   〜新築5年目に地元のガラス屋さんに頼んで、この窓だけシングルガラスを複層ガラスに入れ替えました。(それまでの間に、サッシの下の木製の窓枠が結露水で多少痛みましたが、毎朝窓ガラスから水をかき集めていたので、被害はこの程度で済みました。現在は痛んだ窓枠にラッカーで防水加工して修繕完了。)

 今までに行った有料メンテナンスは次のとおりです。
  ・新築5年目の手すり等の金属部分への塗装(木の城たいせつ社の5年定期検査により屋根の塗装は不要との判断)
  ・新築10年目の屋根・壁・金属部分への塗装(足場を組んで大々的に行いました。壁の色もちょっと変えました。)

 その他に気づいたことや起こったことは次のとおりです。
  ・新築4年目に近くの有珠山が噴火し、3日間に渡り数時間ごとの震度4と10数分ごとの震度3の連発により、ペチカと煙突の接続部分からモルタルの欠片がパラパラ落ちましたが、特に問題と言える被害はありませんでした。(家具もグラスが1個割れただけでした。もちろん全て耐震補強済みです。)
  ・新築10年を超え、さすがに階段の絨毯がすり減ってきました。でも、まだ交換する気持ちは全くありません。
  ・多くのメーカー製の住宅のデザインは経年とともに古く感じてきますが、「木の城」のデザインは経年を感じさせません。実感してます。

木の城たいせつ社倒産について

 マンション設計強度偽装事件に伴う建築基準法改正によって、3階建て住宅の設計審査の審査期間が数ヶ月単位で余計にかかるようになったことは知っていたので、影響がなければと心配していたところに破綻の報道が飛び込みました。
 商品価格にこだわらない小規模専門特化企業ならばニーズがあり、良いものをつくり続けていくこともできたのでしょうが、価格競争の激しい一般向け商品としてつくる場合は、規模を大きくしなくてはならず、その場合、制度改正は企業活動に致命的な刃となったようです。
 同じ年には「比較」のページの富士総研の満足度調査の第3位の「松本建工」も破綻するなど、北海道の住宅不況がピークを迎えていたこともあります。
 いずれにしても、木の城たいせつ社の破綻は、非常に残念に思います。
 ただ、後日出てきた「粉飾決算」の件は、ちょっと悲しかったです。

これからについて

 木の城たいせつ社の遺産は、大きく2つのグループに分かれて引き継がれています。

○「きのしろ」「たいせつ」(栗山町)は、栗山町の施設を購入した大阪の住宅メーカー「創建」が新たにつくった2つの会社で、施設・ノウハウ・人材を引き継ぎ、新築受注を行っているようです。

○「しんせつ」(滝川市)は、元社員が集まってつくった会社で、ノウハウ・人材のほか「木の城」の商標とロゴを引き継ぎ、リフォームやメンテナンスの受注を行っているようです。

 ちなみに、「しんせつ」からは、早速ダイレクトメールでメンテナンスの案内が届きました。
 また、私の地元には元社員が起業した会社があり、「しんせつ」とも提携しているとのことでした。

 というわけで、緊急時についても、定期メンテナンスについても、老後のライフスタイルに合わせた将来のリフォームについても、今のところは全く不安はありません。

 これからも、当初の見込どおり、高い製品能力と商品価値を維持したまま、将来も住み続けることができるようです。
 今も、私の選択は間違っていなかったと、自信を持って住んでいます。

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