明治新山の活動

平成12年(2000年)の活動に良く似ている、洞爺湖温泉を生んだ前々々回の明治43年(1910年)の「明治新山」の活動経過

7月19日 前兆地震始まる
7月23日 警察署長が住民15,000人を12キロ以遠へ強制退去を命令
有珠地区で地下水噴出
7月24日 虻田地区で地震350回。土蔵やレンガ造り家屋倒壊
現洞爺湖温泉の山道に30センチの断層発生
7月25日 地震が前日の半分に減
22時30分、金比羅山山頂から噴火
7月26日 地震減
水蒸気爆発で爆発規模が小さく、非常線突破者続出
14時、北屏風山北麓から噴火
一次泥流発生
7月27日 2時30分、西丸山南側から噴火
大規模な一次泥流発生。時速20キロで流下
7月28日 20時、西丸山東南で噴火
警察署長が退去地域を緩和。現洞爺湖温泉と現壮瞥温泉を除き、住民帰宅。
7月29日 西丸山から東丸山にかけて新火口続出
7月30日 地震なお一層減、日に十数回
新火口生成続く
7月31日 新火口生成、一次泥流発生続く
非常線突破者続出
8月1日 西丸山で幅300メートル厚さ2メートルの大規模な一次泥流発生
西丸山南側の南北1キロで隆起確認
8月2日 3時、西丸山頂上から噴火
隆起の高さが既に数メートルに達していることを確認
8月3日 非常線突破の1名、洞爺湖岸で一次泥流に流され死亡
日に数メートルと隆起速度が加速
東丸山北麓に新火口
8月4日 地震がほとんど発生しなくなる。
西丸山北麓が徐々に湖中に沈降
8月5日 噴火活動一進一退
湖水面上昇により壮瞥川堤防危険な状態に
9月上旬 隆起ペース落ちる
10月2日 噴火活動終息
10月下旬 隆起停止。137(?)メートル隆起して新山生成
後日 大正6年6月、洞爺湖温泉の湧出を発見
 (参考文献 : 三松正夫著 昭和新山生成日記 ほか)

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