昭和新山の活動

平成12年(2000年)の活動と同じく山麓噴火から始まった、前々回の昭和18年(1943年)から昭和20年(1945年)にかけ溶岩ドーム「昭和新山」を形成した活動経過

12月28日 19時頃より前兆地震始まる
12月29日 洞爺湖温泉地区で地震200回。現昭和新山周辺(滝之町)は120回。
12月30日 地震減。金比羅山北側に亀裂と隆起が発生
1月上旬 地震減し日に数十回。金比羅山の亀裂と隆起が停止
1月5日 伊達市との境界付近が30m×3mの範囲で30cm隆起し鉄道不通
1月15日 隆起が東西方向に進展、高さ1mに
2月 地震なお一層減、日に数回。連日鉄道補修工事
2月下旬 隆起地域東側へ伸びる
3月下旬 隆起地域が北東へ移動
4月上旬 それまでの隆起が周囲4km、高さ32mになったところで停止
そこから500m北東の地域が隆起し始める
5月上旬 新隆起地域が50m隆起したところで停止
5月中旬 新隆起地域から沢を挟んだ500m北東の地域が隆起し始める
6月23日 地震急増でも日に数十回程度
8時15分、隆起地域の間の沢から噴火
噴火後の火口には湯がたまっていた。
7月11日 5回目の大噴火。立ち上った噴煙が風で地表に倒れ、付近の農民が火傷、住宅火災発生。火砕サージ?
9月9日 14回目の大噴火。大量の噴石が降り注ぎ、住宅火災発生。
10月31日 17回目の最後の大噴火。
本格的な噴火活動終了し、以降は微量の降灰を伴う程度となる。
11月上旬 それまで日数回だった地震が30回程度に増える
11月中旬 隆起地域(屋根山)が160m隆起して停止
11月下旬 屋根山上の火口群から溶岩ドーム出現、成長
12月中旬 ドームの高さ10mに
2月下旬 ドームの隆起、日に1〜2m
5月6日 ドームの高さ85mに
9月20日 ドーム隆起停止。屋根山から175m隆起した新山完成
12月中旬 活動停止
その後 昭和25年(1950年)5月に小噴火。
 (参考文献 : 三松正夫著 昭和新山生成日記 ほか)

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