「天体のメソッド」美術設定を見てみた

 
「グラスリップ」×「天体のメソッド」 合同展示会の際に「天体のメソッド」の美術設定を見ることができました。

プロモーションビデオに使われたものや、
作品の代表的な背景となる風景の設定資料28枚が公開されていました。

洞爺湖(洞爺湖町と壮瞥町)のほか、札幌の風景もありましたが、
そのほとんどが知ってる風景だったことが、ちょっとだけ嬉しかったです。

では、原住民がご案内しましょう。

まずは、風景からです。

2008年の洞爺湖サミット(主要国首脳会議)の会場になった
「ザ・ウィンザーホテル洞爺」から見た
このアニメのキーとなる空飛ぶ円盤が浮遊する
夜の洞爺湖です。

洞爺湖温泉街と海側の虻田市街の中間あたり、道央自動車道洞爺湖虻田インターチェンジ付近からの空撮のようです。

同上の
夕焼け風景です。

実際の景観も本当に綺麗です。

背景とは一致しませんが、
洞爺湖周辺では
ひまわり広場がいくつもあります。

その中でも、洞爺湖南岸の「レストハウス梓」の横が有名です。

本来は土壌改良が目的なのですが、いつしか観光目的になりました。

ちなみに、開花期間は長く、花は小ぶりです。

洞爺湖の北西岸にある
浮見堂です。

聖徳太子を祀るこのお堂は、
10年近く前に落雷で焼失し、
再建したものです。

洞爺湖の北西岸の浮見堂のそばにある彫刻で、
國松明日香 作「輪舞」です。

洞爺湖には、一周で58個の彫刻が配置されています。

洞爺湖は一周42キロあるので、レンタサイクルでどうぞ。

洞爺湖温泉街の西側にある
足湯「洞龍の湯」(と〜ろんのゆ)です。

「洞龍」とは、洞爺湖温泉の龍の「ゆるキャラ」です。

次に、天文台です。

このアニメの最大のキーポイントとなる建物ですね。

これは洞爺湖カルデラの南東の縁、壮瞥町の高台にある
「森と木の里センター」がモデルです。

この絵では、ドームは羊蹄山に向かって建物の北側にありますが、実物は南西側にあります。

同上の冬の風景です。

雪がないので、初冬かな?

冬は冬季通行止めで自動車ではたどり着けない場所です。

同上の渡り廊下の下側からの絵です。

実物のとおりの渡り廊下です。

同上のドームの内部のようです。

何度か見学に誘われたことがあるのですが、
残念ながら、私はこのドームの内部には入ったことがありません。

Tさん、今度見せてください。

続いて、観光ポイントです。

洞爺湖温泉街と虻田市街の間にある
2000年の有珠山噴火で被災した
「とうやこ幼稚園」です。

現在、火山遺構の一部となっています。

火山弾の直撃を受けた痛々しい建物です。

同上の内部です。

卒園式の直後、入園式の直前に被災したので、
ホールには紅白幕がかかり、壁がきれいに飾られているのが、
なおいっそう物悲しく感じさせる建物です。

同上の敷地内にある
幼稚園バスです。

ルーフの中央には、ひとかかえある噴石が直撃しています。

とうやこ幼稚園の近くで、洞爺湖温泉よりにある、
2000年の有珠山噴火で被災した
洞爺湖銘菓「わかさいも」の工場です。

現在、火山遺構の一部となっています。

すぐ横に噴火口があり、
火山弾の直撃を受けた上に、地殻変動に引き裂かれた痛々しい建物です。

洞爺湖温泉街の山側にある
2000年の有珠山噴火で被災した
町営温泉「やすらぎの家」です。

現在、火山遺構の一部となっています。

山側に噴火口があり、
火山弾の直撃を受けた上に、何度も熱泥流に襲われた痛々しい建物です。

主人公の幼なじみの実家のお土産物屋です。

洞爺湖畔から昭和新山へ入る道路に面している
「民芸御殿」がモデルになっています。

観光バスが停まるお食事処です。

2014年9月21日放送のNHKスペシャル「巨大災害 第4集 火山大噴火」の中で、有珠山の1977年噴火の時の映像にちらっと出てました。

アニメの中における、
同上のお土産物屋の内部ですが、
モデルは、洞爺湖北西の国道230号に面している
「サイロ展望台」の売店の奥の棚のようです。

実際には、風景やイメージキャラクターのイラストなどを販売している棚になっています。

洞爺湖と噴火湾をつなぐ国道230号の
「三豊トンネル」の虻田側の入口です。

このトンネルは、
2000年の有珠山噴火の直後、
洞爺湖温泉街の避難路として突貫工事で作られました。

通常のトンネルは、カマボコ型に掘りますが、
このトンネルは、地殻変動に耐えられるように、
丸型に掘って、下面を埋めて作られた強固な構造になっています。

同上の「三豊トンネル」の
洞爺湖側の出口を出たところです。

正面のウェルカム看板は、実際にはありません。

主人公の乃々香の家です。

聖地巡礼者の方によると、
テラスのある左側の部分は、洞爺湖畔の昭和新山入口付近、
「民芸御殿」の隣にある
閉店したアイスクリームショップ「バンビーナ」の建物がモデルとのことでした。

想定される立地場所は、
第12話の木製階段のシーンから、
洞爺湖南岸の壮瞥温泉の山側、旧北大有珠火山観測所の位置と思われます。

同上の郵便受けから
洞爺湖に向かっての風景です。

島の形からすると
天文台のある「森と木の里センター」に近い洞爺湖の東岸ぽいのですが、
前述の壮瞥温泉の位置から見た島の形とは一致しません。

うまく場所を濁しているようです。


島の形からすると、
洞爺湖の南岸ぽいのですが、
断定はできませんでした。

でも、洞爺湖沿いよりも一本山側の道路からの風景に、
また、道路の雰囲気は旧北大有珠火山観測所から湖につながる道路の雰囲気に似ています。

洞爺湖には、
温泉まんじゅうはありますが、
円盤まんじゅうはありません。

でも、洞爺湖が「聖地」になったら商品化されるかも。

K屋さん、W屋さん、N観光にK観光さん。
来年の洞爺湖マンガアニメフェスタに向けて、
ぜひ商品化を考えてみては?

もうひとつの舞台となる札幌市です。

ススキノあたりからテレビ塔方向を見た絵のようだと説明していましたが、
聖地巡礼の方のブログに答えがありました。

ススキノのノルベサの観覧車から見た絵とのことでした。

北海道庁旧本庁舎・通称「赤レンガ」からテレビ塔方向を見た絵です。

…と言いたいところなのですが、テレビ塔はもっと左にある上に、ビルに隠れてしまって、ここからは見ることができません。

北海道庁旧本庁舎・通称「赤レンガ」の正面玄関です。

内部は開拓の展示館として無料で公開されています。

ちなみに、この建物は、道庁本館や道警本部と地下通路でつながっています。
以前仕事で通行したことがありますが、先日見学した際には一般者通行禁止になっていました。

札幌駅地下のバスターミナルです。

ここから道内各地へ向かう高速バスが出発します。

※この作品の著作権は製作者たる「霧弥湖町観光協会」にあり、掲載画像の転載を禁じます。

 
下記の「洞爺湖に聖地巡礼してみた」のリンクには、現場写真と照合・比較している聖地巡礼者の方の記事があります。
 
「放送開始にあわせた洞爺湖の展示を見てみた」のリンクには、追加公開された美術設定の記事があります。

ぜひ参考にどうぞ。
 


このページ関係のリンク / サイト内リンク

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東京アニメセンター・展示会案内 アニメセンターの合同展示会の案内ページです。
   
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「グラスリップ」×「天体のメソッド」合同展示会に行ってみた 東京アニメセンターで行われた展示会の記事です。
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